
アートメイクは医療行為?違法サロンのリスクと医療機関の選び方
監修:【院長】西川 嘉一 「アートメイクを受けてみたいけれど、サロンと病院どちらがいいの?」
「サロンは価格がリーズナブルだけど、選んで大丈夫かな?」
といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、アートメイクは医療行為です。日本では医師または看護師のみが施術できると定められており、無資格者が施術を行うことは法律違反にあたるおそれがあります。
本記事では、アートメイクが医療行為である理由や違法サロンのリスク、クリニックの選び方まで、初めてアートメイクを検討する方でもわかりやすく解説します。正しい知識を身につけて、後悔のない施術を受けましょう。
アートメイクは医療行為?3つの注意点

日本では、アートメイクは医療行為として定められています。施術を検討する前に、以下の3つの注意点を知っておきましょう。
アートメイクは医療行為!違法サロンに注意
アートメイクとは、専用の針を使い、皮膚の浅い層に色素(インク)を注入し、眉やリップなどにデザインを施す医療行為です。
2023年の厚労省の回答でも、眉毛やアイラインを描くアートメイク行為は「医行為」に該当し、医師免許を有しない者が業として行えば医師法17条に違反すると明示されています。
出典:厚生労働省「医師免許を有しない者によるいわゆるアートメイクの取扱いについて」
出典:医師法
医師または看護師のみが施術可能
アートメイクの施術者は、医師または医師の指示の下で診療の補助を行う看護師等が対応できます。ネイリストやアイリストなど美容系の資格では、アートメイクの施術はできないため注意してください。
医療機関以外での施術は違法となる可能性がある
アートメイクは医療行為であるため、施術を行う場所も医療法に基づく医療機関(クリニック・病院)で医療機関で行う必要があります。
エステサロンや美容所など医療機関ではない施設で、無資格者によるアートメイク施術が行われている事例は違法疑いとして行政からも問題視されています。
「SNSで人気のアーティストだから」という理由だけで施術者を選ばないようにしましょう。
出典:厚生労働省「美容所等におけるアートメイク施術について」
なぜアートメイクは医療行為なのか?3つの理由

「なぜアートメイクが医療行為なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。アートメイクが医療行為に分類される理由は主に3つあります。
皮膚の浅い層に針を入れるため
アートメイクでは、アートメイク専用の針を使って浅い真皮層に色素を注入します。上述の通り皮膚に色素を入れる以上、肌に細かい傷をつける行為は、医師法第17条で定められている「医業」に該当します。
感染・炎症などのリスクがあるため
肌に細かい傷を作り色素を入れる行為は、少なからず以下のようなリスクがあります。
- 細菌やウイルス感染
- 色素に対するアレルギー反応
- ケロイドなどの皮膚トラブル
- 色素沈着・色素の退色
すべての方に起こるわけではありませんが、正しくリスクを理解しておくことが大切です。
これらのリスクに対応するには、医学的知識に基づいた適切な処置が必要となります。一般の美容サロンがトラブル発生時、適切に対応することは難しいと考えられます。
麻酔やトラブル時に医療対応が必要になるため
【医療機関での対応】
- 施術前の麻酔
- 抗生剤の処方
- レーザー除去
万が一トラブルが起きた場合でも、医療機関で施術した医師や看護師が経過を確認し、必要に応じた処置ができます。
医療機関とサロンの違いを徹底比較
医療機関とサロンの違いをわかりやすく整理すると、以下の通りです。
| 比較項目 | 医療機関(クリニック) | 一般サロン |
| 施術者の資格 | 医師・看護師(国家資格保有者) | 資格不問(無資格の場合あり) |
| 施術の合法性 | 医師法・保健師助産師看護師法に基づき合法 | 違法となる可能性がある |
| アフターフォロー | 処方箋の発行・経過観察が可能 | 基本的に対応不可 |
ただし、クリニックで施術を受ける場合でも、リスクや料金の説明に不安を抱く場合、トラブルにつながる可能性があるので慎重に検討しましょう。
失敗しない!医療アートメイククリニックの選び方

施術を受ける医療アートメイククリニックを検討する際は、以下のポイントを参考にしてください。
使用する色素・施術方法を確認する
使用する色素の種類は、美しい仕上がりと長期的なリスク回避につながります。カウンセリング時に使用する色素の種類・成分・ダウンタイムなどについて丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。
自分の肌質に合ったデザインや色を提案してもらえるかどうかも確認したいポイントです。
カウンセリングの丁寧さを重視する
初回のカウンセリングは、あなたに合ったクリニックかどうかを見極めるポイントとなります。特に以下の点を確認しましょう。
- 希望するデザイン・色味について十分なヒアリングがあるか
- リスクや副作用について正直に説明してくれるか
- 施術前後の注意事項を明確に伝えてくれるか
- 無理な勧誘や即決を促すような対応がないか
カウンセリングで誠実な対応をされなかったり、契約を急かされたりした場合は、別のクリニックに相談することも選択肢に入れましょう。
料金体系が明確で追加費用が発生しないかチェック
アートメイクは、1回の施術で完結することはほとんどなく、2回以上の施術が前提となるケースがほとんどです。施術から数ヶ月後に追加で施術を受けることがあります。
無理なく施術を継続できるように以下の項目を確認しておきましょう。
- リタッチの料金が含まれるか(回数・期間)
- 部位ごとの料金が明確か
- 施術後のアフターフォロー(再施術・修正)の条件
- キャンセルポリシーや返金対応
クリニックによっては「初回施術+リタッチ料金」の料金体系を採用しているところもあります。
クリニックの実績・症例を確認する

※当院の症例
クリニックのウェブサイトや公式SNSに掲載されているビフォーアフターの症例写真は、技術力を判断する材料となります。症例数が豊富か、希望するデザインに近い事例があるかなどを確認し、クリニックを検討しましょう。
また、口コミサイトのレビューも参考にしましょう。このとき、複数の情報源を総合的に判断することが大切です。
医療アートメイクに関するQA
ここでは、アートメイクに関してよくある疑問にお答えします。
アートメイクはMRI検査に影響する?
医療機関で使用されるアートメイク用の色素は、MRI検査に影響しないケースがほとんどです。
ただし、使用する色素の種類によっては影響が生じる可能性もあります。MRI機器の磁場に反応して施術部位に熱感や違和感を生じる事例が報告されています。
過去にアートメイクを受けた経験のある方は、MRI検査を受ける前に必ず医療機関のスタッフに申告しましょう。
MRI検査とアートメイクの関係を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アートメイクの除去・修正も医療機関でのみ可能ですか?
アートメイクの除去・修正も医療行為に該当するため、医療機関での対応が必要です。色素の除去にはピコレーザーなどのレーザー治療が用いられることが多く、医師のみが行える処置です。一般のサロンで施術を受けた場合でも、修正・除去は医療機関に相談しましょう。
アートメイクは医療費控除の対象になりますか?
医療費控除は「治療を目的とした医療費」を対象としており、美容目的のアートメイクは原則として対象外です。
アートメイクは、疾病の治療・予防を直接の目的とするものではなく、容姿の改善やメイクの手間を省く日常の利便性を目的とするものと見なされるため、医療費控除の適用は難しいとされています。
アートメイクは医療行為!正しい知識を身につけて後悔を防ごう

本記事では、アートメイクが医療行為である理由・違法サロンのリスク・医療機関とサロンの違い・クリニックの選び方まで詳しく解説しました。
アートメイクは毎日のメイクの手間を省き、眉の自信を取り戻すための施術です。施術後に後悔しないためにも、今回の記事を参考に納得のいくクリニック選びをしてください。
当院では、医師監修のもと、アートメイク初心者の方の不安に寄り添った施術を行っております。「ダウンタイムや痛みが不安」という方でも、お気軽にご相談ください。





